障がい者手帳・自立支援手帳・障がい年金についての体験談|第9回・双極性障がいとわたし

障がい者手帳・自立支援手帳・障がい年金についての体験談|第9回・双極性障がいとわたし

前回就労支援を受け再々就職をしたお話をしました。

今回は私が経験した「障がい者手帳」の取得と「障がい者年金」受給までの流れをご紹介していきます。

※あくまでも私の経験であり、現在では制度が変わっているところもあるかと思いますので、これが全てではないことはご了承下さい。

前回のお話とは時間が前後しますが、福祉の分野は調べないと知らないことだらけです。病院や役所では基本的には教えてもらえません。

それも全て自己申告制になるので、申請をしなければ各種サービスは受けられません。

私もSNSを通じ人から教わってそれらの存在を知りました。

障がい者手帳と自立支援手帳について

障がい者手帳を持つことが障がい者としての証明になります。
(しかし、偏見を受けたくないなどの理由で取らない方は結構いるようです)

身体障がい者と違い、「目に見えない障がい」といわれる精神障がい者にとって生活面のサポートや各種サービスを受けられるのは大きなメリットといえるのではないでしょうか?

障がい者手帳は重要な役割を持っています。

私も利用した就労支援を受けるにあたり必要になるのが「障がい者手帳」(取得するには初診日から6か月以上経過していることが条件)です。

障がい者手帳は 障がい者雇用枠で仕事を探す・障がい者支援施設の利用・生活面において各種福祉サービスを受けることができ、持っておいて損はなしと思います。(私見です)

私は就労だけに関わらず、多岐に渡るサービスが受けられるのであれば利用したいと思いました。なにより就労支援を受けるには障がい者手帳が必須なので取得しないという選択肢はありませんでした。

同時に申請しておいた方がよいのが「自立支援手帳」です。(後述)

障がい者手帳は運転免許証などと同様に、顔つきの身分証明書にもなります。

主なメリット・デメリット

・一部バスやフェリーなど(電車は×)の運賃が半額(自治体によりタクシーやガソリン代補助あり)

・映画が同伴者とも1,000円(※一部増税で上がっている所もあります)

・美術館、動・植物館、博物館などの公共機関は介護者1名含め無料
(超使いまくってます!!!)

・障がい者雇用枠で使える(今回の記事です)

・納税者か、控除対象配偶者や扶養親族が手帳を持っていると所得税・住民税・自動車税などが軽減(※級数・自治体により変動)

・携帯代の基本料金割

・NHK半額

・一部公共ではない遊園地や水族館や動物園でも割引あり

しかし、「精神障がい者手帳」は「身体障がい者手帳」や「療育手帳」に比べると認知度が低く受けられるサービスが少ないのが残念なところです。
受けられるサービスは徐々に増えつつあるので今後の法改正に期待します。

医療費が安くなるのが大きい!

統合失調症やうつ病などの精神疾患で、通院による継続した治療を受ける場合医療費の負担が長期に渡りかかるため、その軽減を図るため「自立支援手帳」の制度ができました。

通常医療費の支払いが3割負担の所を所定の病院・薬局を登録しておけば原則1割負担になります。(診断書や入院費は適用されません)

これについては「世帯」の所得等に応じて月額の負担上限額が設けられます。

※自立支援医療制度における「世帯」とは、受給者が加入している医療保険単位で認定するため、住民票の世帯とは異なります。

例えば、異なる医療保険に加入している家族は「別世帯」になります。

※「重度かつ継続」と「重度かつ継続に該当しない」で負担額も変わります。

「重度かつ継続」に該当するのは、統合失調症、躁うつ病・うつ病、てんかん、認知症等の脳機能障害、薬物関連障害(依存症等)の方、精神医療に一定以上の経験を有する医師が判断した方、医療保険の多数該当の方です。

(令和3年以降、一部の世帯(世帯区分の中で一番多い方)は変更があります。)

どちらにせよお得だと思ったので、私は同時に申請することにしました。
同時申請がお得な理由は下記に…。お金も時間も節約です!

各手帳取得のために

提出するもの

「障がい者手帳」申請のために提出するものは

申請書(役所にあります)
医師の診断書(精神障害者保健福祉手帳用)
申請する本人の縦4センチ×横3センチの写真(手帳に貼る顔写真になります)
マイナンバーカード(個人番号カード・通知カード+運転免許証かパスポートなどの身分確認書類)

※初診から6か月以上が経過し、申請日から3か月以内に書かれたものに限ります。
※診断書が書ける医師は「指定医」に限られます。主治医が指定出ない場合、他の医療機関の紹介を受ける必要があります。

自立支援手帳申請のために提出するものは

自立支援医療費(精神通院)支給認定申請書(役所にあります)
医師の診断書(※既定の様式があるので注意!)
保険証の写し
番号確認書類1点(個人番号カードなど)
身分確認書類1点(運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなど)
所得の状況が確認できる書類

本人確認ができる書類(住民基本台帳カード、パスポート、個人番号カードなど)が必要な場合等、必要書類が違う場合がありますので申請する際は各市町村の障がい福祉窓口で確認しましょう。申請は、各市町村の「障害福祉窓口」で行います。

顔つき身分証明書がない場合は他にも手段がありますので確認してください。

私は約1か月ほどして申請が通り(もっと時間がかかる自治体もあります)2冊の手帳を手にすることができました。

更新の時期

「障がい者手帳」は2年に1度の更新、「自立支援手帳」は1年に一度交換、2年目で更新がありますが医師の診断書は2年に1度でよいです。
(同時に申請していれば更新時の診断書は1通で済みます)

更新時期が近づいてきたら病院の窓口や役所から声が掛かりますが、失効すると面倒なので気を付けるようにしましょう。

障がい年金について

失業保険も切れ、仕事を失い、退職金だけでは今後困るなあと悩んでいた時、「障がい者年金」という存在を教えてもらいました。

「障がい者年金」は、普段私たちが将来のため(正確には現在受給している人のため)に収めている老齢年金とは違います。

「障がい年金」というと障がい者のための福祉・手当と誤解をされている方が多くいますが、実は老齢年金などと同じ公的年金のひとつです。したがって、障がい年金を受給する(もらう)ことは、老後に支給される老齢年金をもらうことと同様、国民として当然の権利なのです。

ただし、障がいを負い年金の申請をしたところで全員が受給されるわけではありません。
受給される金額・期間も一時金から1級~3級と等級別に大きく分かれます。

身体や精神の障がいを負った際(私の場合精神)、「障がい者年金」を受け取るためには様々な手続きが必要になります。

申請の手続きは煩雑で、最初に誤った対応をすると一生損をすることもあります。成功率を上げるため社会保険労務士に頼む人が多いのですが、私の場合社労士にお金を出すことが難しいので自力で手続きをすることにしました。

年金事務所に相談

私の場合、近所に年金相談所があったので相談しに行きました。

現状を相談して受給を希望していると話したら鼻で笑われました。恐らくその程度で受けられるわけがないという意味だと思います。

ですがこちらも必死です。提出に必要な書類をもぎ取るように帰りました。(半分怒り気味)

ここからはあくまで「私の場合」で書きます。

人それぞれ状況・条件は違いますので…あくまで「私の参考例」です。

まず一度年金事務所に相談しましょう。

(障害認定日と年金請求日が1年以上離れていたり、初診時の医療機関と診断書を作成した医療機関が異なる場合別の書類も必要です…その他条件あり)

受給に当たり必要な条件

初診日を証明できるものを用意する
(保険証に書いてあるのでそれを書きました)
保険料を納付している期間が初診日までの月または前々月に2/3以上あること(会社員期間含む)
・障がい者年金を受給するにあたって「認定日に一定以上の障がい状態にあるか」を判断されます。初診から1年半経過していることです。

提出するもの

年金手帳
自分の生年月日が証明できるもの(戸籍謄本・戸籍抄本・住民票・マイナンバーなど)

主治医の診断書(※既定の様式があるので注意!)

主治医の診断書は認定日より3か月以内の現状を書いてもらいましょう。年金受給をしたい旨を伝えれば伝わります。

他の診断書より高額になりますが(金額も病院によってマチマチ)書いてくれます。

これまでの経過と現状を書く自己申告欄 (病歴・就労状況等申立書) を本人の「直筆で」書き、年金機構に提出します。

その道のりは厳しいものです。

病歴・就労状況等申立書

私の場合これが一番面倒で厄介でした。

精神疾患の場合、心に傷を負っている人も多く、これまでの事や現状を振り返りたくない、体調が芳しくなくペンが進まないという人が多いのです。

しかし私は年金受給を目指し、発病から初診までの受診状況、医者からの指示や傷病状況、日常生活の状況を具体的に、真実を正確に就労が困難であるということを…洗いざらい(このブログの1/10凝縮版)頑張って書きました…

私はその時、躁も相まって申立書が4枚に渡り、書き殴った感で達成感に満ち溢れていました。

提出した時の私のギラギラ具合に事務所の人もドン引きです。

年金受給決定した際に受け取る金融機関の通帳(本人名義)

印鑑(認印でもよい)

です。

申請から3ヶ月…

各種書類の提出から3か月後決定通知書が届きました。

結果は「障害厚生年金3級」。(会社勤めをしていたため)

厚生年金をかけていなければ基礎年金のみとなり、同じ3級でも金額がガクンと下がります。(社会人頑張ってよかったー…)

「病歴・就労状況等申立書」は頑張って書いたつもりでしたが、こんなものかな…と。医師の診断書が判断材料として強いそうです。

ですが父からすれば「障がい年金を貰えるくらい悪いのか?」と驚いていました。(父は私が障がい者というのを認めておらず、母は申請したことがないため基準が分からない)

しかし、就労支援だけでは生計を立てるのは厳しく、年金の受給は生活の足しになるので大変助かります。

これでようやく収入は人並み…より若干低め。

身バレするかどうか

ちなみに障がい者年金は「全額非課税」になるので就労されている方は所得税の心配はしなくて良いです。年末調整の手続きの際に知られることはありません。

社会保険や厚生年金の手続きも同様です。年金の受給額は社会保険には影響しませんし、知られることはありません。

会社で定期的に行われる提携検診やマイナンバーでも知られることはありません。

例外的に障害年金の受給が家族の勤務先に知られるのは、
障害年金を受給することで扶養から外れるとき
障害年金受給中に新たに家族の扶養に入るとき
の2つのケースです。

障がい者年金を受給していることは基本的に他者に言わなければバレません。

申請をしてみようとすると、相談所や年金事務所から冷たくあしらわれることもあると思いますが、受給対象にするかどうかや、その等級を決めるのはあくまでも「国」ですので、思い当たる節があるのなら、国民の権利だと思って提出してみましょう!

手帳にしても年金にしても、あくまで「任意」です。「義務」でも「絶対的権利」でもありません。

引け目を感じる、必要と感じないのであれば申請する必要はないと思います。

今回は制度的な話が多くなりましたが、次回からはまた私個人の話に戻ります。

ここまでの更新:

わたしが社会に出るまで|第1回・双極性障がいとわたし

仕事、一人暮らし、そしてカード地獄|第2回・双極性障がいとわたし

社内環境の変化と恋と別れ|第3回・双極性障がいとわたし

借金だらけの底辺生活から幸せの絶頂へ|第4回・双極性障がいとわたし

幸せの絶頂から叩き落とされて…|第5回・双極性障がいとわたし

闘病生活と結婚生活と仕事と|第6回・双極性障がいとわたし

奔放な恋愛と仕事での絶望、そして運命の出会い|第7回・双極性障がいとわたし

就労支援による再々就職と止まらない衝動|第8回・双極性障がいとわたし

障がい者手帳・自立支援手帳・障がい年金についての体験談|第9回・双極性障がいとわたし

続かない就労支援と病状の悪化、旦那さんの葛藤|第10回・双極性障がいとわたし

仕事と家庭と病気、そして今のわたし|最終回・双極性障がいとわたし

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