相談支援専門員とはなにか。相談支援専門員という専門職も、精神疾患の人の助けになります。|第2回・精神疾患への支援について

相談支援専門員とはなにか。相談支援専門員という専門職も、精神疾患の人の助けになります。|第2回・精神疾患への支援について

前回は精神保健福祉士について、サービスの内容や、具体的な事案を紹介しました。

今回は前回に引き続き、相談支援専門員という支援についての特集です。

相談支援専門員とは障害者総合支援法によるサービスを受けるためのケアプランを作成する専門家です。

相談支援専門員という専門職も精神疾患を持っている人にとっては大きな助けになります。

実は相談支援専門員という資格は精神疾患に特化した資格ではなく、精神障害・知的障害・身体障害という三障害の生活をサポートするためのケアプランを作成する専門職になります。

そのため相談支援専門員によっては精神障害は得意でも身体障害は不得意な人もいますし、その逆パターンもあります。

そのため精神障害の相談支援専門員にサポートを受けたい場合には、最寄りの市町村や保健所などに確認する必要があります。

具体的に相談支援専門員は何をするのですか?

精神障害に強い相談支援専門員は何をするのかと言うと、基本的には本人・市町村などの行政機関・精神科病院の精神保健福祉士からの要請で、障害者総合支援法に沿ったサービスを受けるためのケアプランを作成します。

アセスメント

まずアセスメントと言われる作業を行います。

行政機関が作成したアセスメントシートと言われるものを利用して行うのですが、その際に
・氏名
・住所
などの基本的な情報から、
・得意な事
・日常生活リズム
・病気の症状
など、事細かに聞いていきます。

同行訪問

次に利用するサービスの同行訪問を行います。

ヘルパーであればヘルパーさんに会って説明してもらっり、グループホームや就労継続支援などだと施設見学を行ったりします。

施設によっては体験を求めてくる時もありますが、その際も同行する場合があります。

サービス等利用計画

その上で双方同意したら、今度は、サービス等利用計画と言われているケアプランを作成します。

なおこのサービス等利用計画には障害者総合支援法に基づくサービス以外も載せていい事になっています。

例えて言えば健康管理のために一般のスポーツクラブが必要な場合には、スポーツクラブを載せてもいい事になっています。

そして短期目標と長期目標を入れて目的を明確化させます。

会議

その上で本人を交えて関係者で会議を行い、異議が無ければ市町村が障害者総合支援法に基づくサービスを支給決定することになります。

モニタリングと目標の修正

なお相談支援専門員は作成したサービス等利用計画がきちんと実施されているか、モニタリングという作業を通じて確認することになっています。

そして目標が達成された場合やその逆でハードルが高かった場合には、目標を修正するという作業を行います。

私が考える相談支援専門員のサポートを受けるメリット~相談支援専門員の経験から考察する~

①自力では難しいサービス事業所の変更が容易です。

一つ目は障害者総合支援法によるサービスの変更を容易にかけることが出来る点です。

例えば障害者総合支援法によるヘルパー事業所でも、同じ生活エリア内にいくつも事業所があります。

ヘルパー事業所によっては精神科にそこまで強くない事業所が存在しているのも事実です。また精神疾患も持っている人も人間なので、どうしても気に入らない事業所が出てくる場合もあります。

そのような場合精神疾患を持っている人が一人で事業所を変更するのは容易ではありません。

相談支援専門員はヘルパー事業所の事を熟知しており、そのレベルは精神保健福祉士などの他の社会福祉専門職とは比べ物になりません。

相談支援専門員とよく話をすることで、事業所の変更が可能になります。

実際の事例

私が聞いた事例ですが、Fさんという人がヘルパーさんから金銭搾取を受けており、最初はヘルパー事業所のサービス提供責任者に「嫌だから事業所を変更したい」という申し出を出したそうです。

しかしサービス提供責任者は訴えを受け付けてくれなかったそうです。

そしてそのことを相談支援専門員に伝えたら、担当の相談支援専門員は金銭的な虐待ではないかと判断して市町村に連絡を入れ、事業所を厳重注意してもらい、相談支援専門員が他のヘルパー事業所に連絡を入れて、すぐにサービスを再開してもらたそうです。

このように相談支援専門員が間に入ると比較的スムーズに事業所変更になる場合が多いです。

②虐待などの緊急対応も相談支援専門員は容易にできます。

相談支援専門員も精神保健福祉士同様に地域の情報の紹介や生活していく上での困りごとの電話相談を受けています。

ほとんどの場合精神保健福祉士と全く同じサポートを行いますが、中には虐待今お金がないなどの緊急を要する相談があるのも事実です。

精神保健福祉士の場合だとどうしても病院の決まり等ですぐには訪問できない場合がほとんどですが、相談支援専門員は病院には所属していないので、予定を変更して緊急サポートを行うことができる可能性があります

虐待の場合だとすぐに保護しますし、お金がない場合だと生活保護に緊急の生活保護の申請を行うのはもちろん、社会福祉協議会や障害者総合支援法による施設に働きかけて、お米・パンや鯖缶をもらったりする活動も行っています。

実際の事例

実際に私も息子からたばこでやけどをさせられるといった、命に関わりかねない虐待を受けていた統合失調症の人を作業所で保護して、グループホームに緊急入所してもらったことがあります。

また、ヘルパー事業所のヘルパーさんから米粒一つない利用者がいるという連絡を受けて、社会福祉協議会に食糧支援を要請したことがあります。

このような動きは地域で生活している精神障害者にとってかなりの力になると思います。

このような点から私は相談支援専門員も精神障害者が地域で生活していく上でのキーマンになり得ると考えています。

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