統合失調症・アルコール依存症に悩まされながらもヘルパーさんの支援で在宅生活している花子さんについて~前編|第6回・精神疾患への支援について

統合失調症・アルコール依存症に悩まされながらもヘルパーさんの支援で在宅生活している花子さんについて~前編|第6回・精神疾患への支援について

①家族構成

・花子さん(60歳・統合失調症・アルコール依存症)
・内縁の夫(65歳)
の二人暮らしです。

②関わっている支援機関と関係者

・地域生活支援センター精神保健福祉士
・相談支援専門員(私)
・作業所スタッフ
・ヘルパーさん
・近くに住んでいて統合失調症患者である大輔さんと俊介さん
・保健所スタッフ
・警察官

③花子さんの病歴

花子さんはもともと洋裁と音楽が得意で、特に18歳まで音楽学校に通って、ピアノの勉強をしていました。

母親がアルコール依存症で、花子さんに激しい虐待を加えていたそうです。

そのストレスから花子さんは18歳の時にアルコールを飲むようになり、近くにある精神科でアルコール依存症の診断名が付きました。

それからアルコール依存症の治療をし、アルコールは飲まなくなりましたが、次第に誰もが母親に見えてしまうという苦しい妄想が出現するようになりました。

それから精神科で統合失調症の診断名が付き、アルコール依存症と統合失調症の治療を受けるようになりました。

④私と花子さんの出会い

私が花子さんと出会ったのは私が21歳の時で、まだ相談支援専門員はもちろん、精神保健福祉士の資格すら所持していない時でした。

当時の花子さんは非常に活動的で、地域生活支援センターで行われているカラオケ教室などの講師をしていました。

また私もカラオケが大好きで、テレビのカラオケ番組に一緒に出演したらどうかと言われたくらいでした。

花子さんと出会って1年後に私は精神保健福祉士の資格を取得してさらにサポートをしていこうと考えていました。

しかし私の法人のスタッフが花子さんに対して失礼な言動を発してしまい、怒ってしまった花子さんはそれ以降地域生活支援センターには顔を出さなくなりました。

⑤地域生活支援センターを離れてから

地域生活支援センターに来なくなってから、花子さんは昔仕事をしていた時の同僚と同棲するようになったようです。

花子さんもその同僚も駆け落ち同然だったため、周囲に祝福されなかったようです。

そのストレスを感じたのか、花子さんはカラオケボックスに行き、多額のお金を消費するようになってしまいました。

花子さんは障害年金を受給していたのですが、年金の範囲内で支払いができなくなり、作業所に通うようになりました。

そこで統合失調症の患者である大輔さんと俊介さんに出会いました。

大輔さんとは仲が良く、時々内縁の夫と一緒に遊びに行くようになったようです。

そしてその様子を俊介さんが良く眺めていたそうです。

しかし花子さんは作業所スタッフとトラブルを起こし、作業所をやめてしまいました。

トラブルの内容は花子さんの妄想を作業所スタッフが否定してしまい、怒ってしまったことでした。

⑥相談支援専門員として花子さんと再会しました

私が相談支援専門員の資格を取得してから花子さんと再会するようになりました。

それは花子さんが市役所保健師にヘルパーさん派遣を依頼してきてからです。

同居している同僚は身体的な力がかなり落ちており、介護が必要になったのも原因だったようです。

しかし同居人では介護保険にも適応にはならなかったので、花子さんは自分の精神症状を理由にヘルパーを依頼してきました。

市役所保健師はすでに認定調査済みで、認定が下りる可能性が非常に高いので、サービス等利用計画を作成するように言われました。

精神保健福祉士ではなく相談支援専門員として花子さんに再会した私は花子さんに
「困っていることはありませんか。」
と質問すると、
「食事が困っているので、ヘルパーさんに食事の手助けをしてもらいたい。」
と言ってきたので、調理をメインとする家事援助のサービスを入れることにしました。

~続く~

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