発達障害の告知と告知を受けた際の体験談~前編|第十三回・発達障害を考える

発達障害の告知と告知を受けた際の体験談~前編|第十三回・発達障害を考える

以前、発達障害の告知を受けてほっとした、という記事を書いた。

< a href=”https://www.kokoromente.com/entry/thinkhattatsu-0003″>発達障害の「グレーゾーン」を生きるということ|第三回・発達障害を考える – ココロメンテ.com

そこで他の、大人になってから発達障害と診断されたひとたちは告知を受けてどう思ったのかが気になってきたので、クラウドワークスというクラウドソーシングサービス上でアンケートを採ってみたところ、大まかに「やはりそうだったか、」と思ったパターンと、「まさか自分がそうだったなんて、」と思ったパターンに大別できた。

今回と次回は二回にわたってそれぞれのパターンを紹介し、考察を加えていこうと思う。前半である今回は、「やはりそうだったか」と思ったパターンを紹介する。

※掲載にあたり、文法や誤字脱字の修正等校正を加えたものもある。

やっぱり発達障害だったかと思ったパターン

氷野がまさにこのパターンであった。氷野同様、長年の苦しみに名前がついたことで納得した、という回答が多く見られた。

匿名希望さん・30代後半女性の場合

1.疾患を診断された時の年齢を教えてください

20代後半

2.疾患を診断されるまで生活をどう過ごしてきましたか?また病院に行こうと決めた決定打はなんでしたか?

私は高校生くらいに人とは違うなって感じ始めました。

例えば授業中でも集中出来ずに貧乏ゆすりをしてしまうなどの身体症状がありました。

他にも欲しい物があると直ぐにほしくて買ってしまうなどの衝動性があります。

そして20代になり仕事を始めてからは尚更、自分はおかしいと思って、病院に行く事にしたのです。

3.疾患を診断された時どのように感じましたか?また周りの反応はどうでしたか?

ある程度、ネットなどで調べていたので、あぁやっぱりADHDだったんだと分かって安心をしたのを覚えています。

何が原因で色んな症状が出てたのかの原因が特定したので、私にとっては本当に安心しました。

4.現在は疾患とどのように付き合っていますか?また疾患に関わることで解決したい悩みはありますか?

私は特に何を治そうとかって思っていなくて、ADHDが私なんだなと思うようにしています。

子供が2人いて、そのうち1人が私と同じようにADHDなので、子供と一緒に向き合う事で上手く付き合っています。

他には、出来るだけ集中力を付けるようにしています。

にゃるみさん・30代前半女性の場合

1.疾患を診断された時の年齢を教えてください

20代前半

2.疾患を診断されるまで生活をどう過ごしてきましたか?また病院に行こうと決めた決定打はなんでしたか?

集団の中にいると、緊張や、冷や汗をかいたり動悸がするようになりました。

もともと、ちょっとのことで心配になったり不安になったりするクセがありました。

神経質なこともあり、完璧にできない自分が許せなくなり眠れなくなりました。

それでも、自分を責め続け完璧を求めていたと思います。何気ない息苦しさや、家族からみてうつっぽいと見えたみたいで病院に行くことを勧められました。

3.疾患を診断された時どのように感じましたか?また周りの反応はどうでしたか?

やっぱりそうだったのかと思いました。でも、病気と知って自分に向き合えるチャンスをもらったような気がします。

これから、なにかあったらここにそうだすればいいんだという安心感も芽生えました。疾患を伝えたときは、最近は多いもんねという普通な感じでした。

4.現在は疾患とどのように付き合っていますか?また疾患に関わることで解決したい悩みはありますか?

落ち込みやすい、不安になりやすいのは、病気ではなく体質と伝えられました。

はじめは、落ち込みやすいものを治さなきゃだめと思っていましたが、体質なら、治すより、その性格と向き合っていくことが大事だと感じました。

治すと思うと、かなり負担になりますが、治さなくていい。と思うだけで気が楽になりました。それから、落ち込む周期があるのでその周期が来る前に意識していると、そこまで落ち込まなくなりました!

薬も大事ですが、カウンセリングや整体などで体を休めて心の休息をしっかりとるようにしています

5.現在服用されているお薬があればお薬名を教えてください。
レクサプロ、エチゾラム、ルネスタ、加味逍遙散

ピンクグレープさん・40代後半女性の場合

1.疾患を診断された時の年齢を教えてください

40代前半

2.疾患を診断されるまで生活をどう過ごしてきましたか?また病院に行こうと決めた決定打はなんでしたか?

子どもの頃から友達が出来にくい、こだわりが強く、先の見通しが利かず思い付きで行動し、大けがをするといった具合で、人とは違うことを感じていました。

結婚してからは家事の優先順位が立てられず結局何も出来ない、夫に愛情が持てない、夫に対し思ったことが言えない(他の奥さんのように給与を管理するとか考えられない)、度重なる借金など、性格の問題だけではなく、生活に支障が出てきたので、病院へ行こうと決めました。

3.疾患を診断された時どのように感じましたか?また周りの反応はどうでしたか?

やっぱりそうかという感じでした。今さら診断が出ても遅すぎると、もう少し早く診断が出たら、無理して朝、夕構わず働くこともなかったのにと思いました。

疾患を職場の人に伝えたら、うちの職場にはたくさんいるとそんなに深刻には捉えていませんでした。親に話したら、どうも信じてくれていない感じです。姉に関しては、私と似たところもあるので理解してくれました。

4.現在は疾患とどのように付き合っていますか?また疾患に関わることで解決したい悩みはありますか?

現在は月に一度の診察と、気分安定剤の投薬を続けています。

今でも基本障害の特徴などは変わりありませんが、それならそれでいいと、苦手な金銭面は日常生活支援事業を使って、管理していただいていますし、ヘルパーにも入っていただいています(まあ基本、見守りというか、ほとんど何もしない人達ですが…)。

折角たくさんの支援についていただいていても、自分がこうしたいといったことを明確に伝えられない(伝える勇気がない)ところが悩みどころです。

現在は障害者枠で就労しています。大学の事務補助員として働いていますが、職業訓練校のように永久的な就労を目指す人がステップとして働く職場です(3年で満期です)。

私は生活の設計を立てるのが苦手で、体調も不安定で食事も偏りがちですので、まずは丈夫な身体づくりからを心がけて、休まず出勤するように頑張っています。

5.現在服用されているお薬があればお薬名を教えてください。
デパケンR

匿名希望さん・20代前半女性の場合

1.疾患を診断された時の年齢を教えてください

20代前半

2.疾患を診断されるまで生活をどう過ごしてきましたか?また病院に行こうと決めた決定打はなんでしたか?

高校生の時、うつ病と診断されました。最近病院を変えて、双極性障害Ⅱ型と発達障害(ASD/ADHD)があると改めて診断されました(WAIS検査済)。

人間関係がずっと上手くいかず不登校になってしまい、初めて病院に行ったのはそれがきっかけです。今でもすぐ仕事をやめてしまったりします。

3.疾患を診断された時どのように感じましたか?また周りの反応はどうでしたか?
自分は発達障害には当てはまらないと勝手に思っていたので、初めて医師から「発達障害の疑いがある」と言われた時は驚きました。

しかしどこか腑に落ちたような感じもしました。うつ病は甘えだと父親に言われてきたのですが、発達障害の診断を受けて初めて納得してもらいました。

4.現在は疾患とどのように付き合っていますか?また疾患に関わることで解決したい悩みはありますか?

現在は医師の指導のもとコンサータを試しています。発達障害特有の日中の眠気がなくなり、前に比べれば元気に過ごせるようになりました。

ですが、多動症状や衝動的な性格はあまり治っておらず、時々トラブルを起こしてしまいます。

みなさんそうだとは思いますが、常に気を遣って生活している感じがします。

メモはよくとります。

5.現在服用されているお薬があればお薬名を教えてください。
コンサータ45mg、レンドルミン0.25mg、エビリファイ3mg、ロナセン8mg

このパターンでは、「やっぱりそうだったのかと思った」「腑に落ちた」という感想が多く見られた。

多くの人は自分の人生を生きづらいと思っており、その生きづらさになにか理由があるんじゃないかと推測し、診断を受けて生きづらさの原因がはっきりして合点がいった、という反応を示したようだ。

次回は逆に、「まさか自分がそうだったとは」と思ったパターンと、その他の回答を紹介し、考察をまとめて締めくくりたい。

それではまた明日。

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