発達障害とともに働く~フリーランスという可能性|第十五回・発達障害を考える

発達障害とともに働く~フリーランスという可能性|第十五回・発達障害を考える

氷野は現在失業保険の適用を受け、間も無く満期を迎えようとしている。

人間、お足がなければ生きていけないが、お足を稼ぐのが氷野にとっては一番難しい。

そこで今回は、自分という特性をもった人間がどういう風に働いて行ったらいいのか、ぞらぞらと考えてみようと思う。最近内容の濃い記事ばっかり書いてきたし。

フリーランスという可能性

氷野が今一番やり甲斐……というか楽しみをみつけているのが、在宅ワーカーとして書き物をし、同時に在宅クライアントとしてちょっとした雇用を生み出す、ということだ。

この「在宅で働く」という働き方は、氷野にとって現状一番性に合っていると感じる。

体力がない・日中眠い・パニックを起こす三重苦

氷野はとにかく体力がない。ちょっとそこの買い物に行くことすらままならない。

また日中の眠気も尋常ではない。

学校に通わなければいけなかった学生時代はよく学校で授業中眠ってしまっていて、2コマぶち抜きで寝ることもしばしばだった。

社会に出てからは通勤の時間や休憩時間=睡眠時間だった。

さらに、外に出ると様々な情報が飛び込んできてパニック発作を起こしがちである。

電車に乗るとか、いつ電話がなるかわからない状況にいるとか、いつ誰に話しかけられるかわからない状態であるとかいうのは、とんでもない不安から発作を起こしやすくなる。

ちょっとした三重苦だ。

そんな自分が働いていくためには、ある程度自由に休憩が取れることと、静かで変化の少ない環境下で働けることの二つが大前提なのだな、と思ったのである。

と、なると、外に出て仕事をすることはまず難しい。

であるならば、家の中でできる仕事をするしかない。

在宅ワーカーの誕生である。

在宅ワークとの相性

実は氷野は「氷野 零」になる前に、別名義で在宅ワーカーとして働いていたことがあった。

その時の仕事との相性は、最悪だったと行っても過言ではない。

短い納期で大量のタスクをこなさねばならず、せっかく受注した仕事も自分の興味がある分野ではなく、自分のペースで仕事ができず、今のように伴侶が仕事をする氷野を放っておいてくれるわけでもなかった。

その時は二度と在宅ワークなどやるものかと思ったのだが、今なぜ在宅を選ぼうとしているのか。

それは、仕事の選び方を変えたからである。

以前は、とにかく実績を作ろうとがむしゃらに仕事を受注していた。それがよくなかった。

今は、実績はさておいて、自分が打ち込める仕事をまず細く長く続けることを目標に据えて仕事を選ぶようにした。

そうしたら、仕事が一気に楽しくなったのである。

ブログというバランサー

また、このブログを自主的につけていることも、氷野の精神面を安定させてくれるようになった。

氷野はもともと物事をものすごい速度でものすごい量を考える人間であった。それをどこかでアウトプットしないとパンクして癇癪を起こしてしまうか、考えることをやめて覇気のないどんよりとした人間になってしまうかのどちらかであった。

ブログはいい。自分の考えていることをただ淡々と文字に起こして、気持ちの整理整頓ができる。おかげで、仕事で文章を書いたというちょっとしたストレスを受けた後に、プライベートでブログを書くということを通じてストレス発散ができるようになったのだ。

外で仕事をしていた頃は、帰宅する頃にはぐったりと疲れはてていて、ブログを書くなどということすら考えられなかった。それが今では、文字を書く休憩に文字を書いているのだから、とんでもないことである。

フリーランスになっても…いいかも…?

そんなわけで、氷野は今、フリーランサーとして生きていくことを検討している。というか、そういう方向に向かって動き出している。

外で働く可能性が完全にゼロであるとは言えないが、ゆくゆくは、フリーランス一本で家賃分くらいは稼げるようになりたいと長期的な願望を抱くようになったのだ。

ここで、フリーランスで働いている方のブログや、発達障害の人を雇用している方の記事をいくつか紹介しておこうと思う。

発達障害グレーゾーンの当事者が語る、適職の見つけ方/俵谷龍佑 | スタディウォーカー

ADHDの人が「好きなことで生きていく」時に訪れる壁って?/俵谷龍佑 | スタディウォーカー

< a href=”https://www.huffingtonpost.jp/2018/02/22/developmental-disabilities-arrangement_a_23368792/”>「断る仕事を決める」 発達障害が7割以上の会社の“働き方改革”が参考になる

社員の7割以上が発達障害。「経済合理性があるからやっている」社長の思い

フリーランスという仕事が簡単だとは思っていない。むしろ、茨の道だと思っている。家賃分の収入を得るために、どれだけ大変な思いをするか、それは容易に想像のつくところである。

それでも、これらの記事は、発達障害を持っていても社会の構成員になれる可能性を示唆しているし、発達障害とともによりストレスの少ない状態で働くことができるようになる道もあるのだと言っている。

発達障害とともに働くということ

氷野が氷野として働くことには、大きな困難がついて回るだろう。それは死ぬまでずっと付いて回る人生の課題だと思っている。

それとどう共生していくかが、働き方、ひいては生き方の指針になっていくのだろう。

正直言って、氷野は今、働かなければ食っていけないという多大なる絶望感の中にいる。

そこをどう、楽しく、円満に、潤滑に乗り越えていくかが、人生の変わり目になるのだろうと思う次第である。

本記事ではなんの解決も見ていないが、ひとまず張っていた肩肘の力を抜くということには成功したようなので、今回はこんなところで終わっていこう。

とかく、「普通に生きる」とは大変なことなのである。

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